| 会場 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 |
|---|---|---|---|---|---|
| 小千谷市小栗山闘牛場 | 3(日) | 15(月) | 11(日) | 2(日) | 6(日) |
※中学生以下は無料です。
※上記、料金は小千谷闘牛場での料金です。長岡市山古志闘牛場での料金は、長岡市のホームページをご参照下さい。
日本では南西諸島をはじめとする国内縁辺部で闘牛が行われており、小千谷市東山地区と長岡市山古志地区にて行われる「牛の角突き」もその内の一つです。一般的に日本の闘牛は、時間無制限の一本勝負でどちらかの牛が逃走したら負け、として勝敗を明確につけています。これを「勝負付け」といいます。しかし、牛の角突きは、「勝負付け」をせず、「引き分け」とします。すなわち、対戦中の両牛の間に「勢子」と呼ばれる男衆が割って入り、徒手で荒れ狂う両牛を文字通りに「引き分け」て、両牛の勝敗を不問とします。
ただし、「引き分け」は両牛の「勝敗」を不問とするだけで、「優劣」までを禁欲的に否定するものではありません。一見「引き分け」でも見る人が見ればどちらが優勢であったかだいたいわかるものです。両牛に実力差があれば尚のことです。そして、戦いを積み重ねる中で、牛の間に見えない暗黙の番付表が形成されていき、取組上位に常に位置するような牛は「横綱牛」と呼ばれるようになります。
そう考えると「引き分け」は形式上のことだけなのかもしれません。とはいえ、「優劣」の評価は人によって大きく異なります。そして、関係者誰もが口を揃えて「横綱牛」と評価するような牛が登場することは、そう多くありません。つまり、牛の角突きの特徴は、「勝った・負けた」というデジタル的な見方で牛の優劣が決められていくのではなく、両牛の戦いぶり、引き分けにされる際の挙動、そして、もしあと1分戦いが続いていたらという予想など、極めてアナログ的な見方で牛の優劣がなんとなく曖昧に決められていく、というところにあります。そして、「引き分け」はこうした多種多様な牛の角突きの見方を許容する意味で、牛の角突きに言い知れぬ「奥深さ」を与えていると言えるのかもしれません。
牛の角突きが「引き分け」となっている理由は諸説あります。まず、牛の角突きは神への奉納行事として行なわれてきた背景から、血を見せるような凄惨な戦いが忌避されたことが挙げられます。次に、牛を飼う者にとって、牛は貴重な家財であり、家族同様の存在であることから、末長く大切に育てたいという思いもあったでしょう。また、牛の角突きの伝わる地域は二十前後の小集落が肩を寄せあう山間地です。牛の角突きの勝敗云々で集落内外の関係がギスギスしてしまうようなことを未然に防ぐ、という狙いから勝敗を不問にしたのかもしれません。
いずれにしても、「引き分け」は山間地に生きる先人たちの知恵によるものであり、それを核として現在も続けられている牛の角突きは、地域住民の誇りです。ぜひ一度、小千谷闘牛場に足をお運びください。
小千谷闘牛会
http://www.tsunotsuki.com